着物と巡りあう
自分音楽史の旅はまだ続きそうですが、
ここで少しひと休みして
がらりと 別のアングルへ向かってみたいと思います。
まずは着物についてです。
今から6年程前に、
たまたま本屋で手に取った着物の本が
その出会いだったのですが、
それは今までの着物のイメージをくつがえす
おしゃれで可愛いスタイリング満載の
着物ブックだったのです。
大げさな私は、「これぞ私の求めていたもの!」
と心ふるえる想いを味わいました。
繊細でいて、独創性に富み、
現代ではきっと生まれ得ない
昔の日本人の美意識の高さに感銘を受けました。
「日本の意匠って なんて素晴らしいんだろう、
地球上の宝ではないかしら!」 と心から思いました。
この本に出会って 着物を着てみたくなった私は
とりあえず安価で着物を入手するため
町田天満宮の骨董市に向かいました。
2003年6月のことです。
着物を着るのも買うのも
まったく初めての体験で
分からないことだらけだったのですが、
とりあえず可愛いと思うものを数点購入してみました。
骨董市で販売されている着物や帯はとってもお安く、
ウールの着物なんて500円で購入できてしまいました。
でも、状態は悪くないのですよ。
そして、出店していたやさしい呉服屋さんが
購入したばかりの着物を
幸運なことにその場で着せてくださったのです!
外国の方からカメラを向けられたり、
おばちゃんには「洋服よりいいわよー」とほめられたり、
本当にうれしくて、キラキラと新鮮なひとときでした。
草履はよいものが見つからなかったので、
履いていたビルケンシュトックのサンダルのまま
リュックを肩に掛け、
でも 衣服だけは行きと全く違う
着付けてもらったばかりの着物で
帰路につくため電車に乗りました。
人目が気になる恥ずかしさもありましたが、
うれしさが断トツ圧勝でした。
一気に女性らしく しおらしい感じになってみたり、
「やっぱり日本人はこうでなくっちゃ」 なんて
急に 日本人を代表しているかのような
誇らしい気分になってみたり。
何せ背筋がピンと伸びるのが
気分がいいものですね(慣れないうちは少々つかれますが)。
その日は「このまま着替えたくない!」と思うほど
うっとりと幸福に満ちた日でした。
そして、その日を境に
日本文化を知りたいという新しい想いが
自分の中に芽生えてきたのでした。
- つづく -
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